(2/3) 第29回CES21講演会『明日から使える「晶析プロセス最新技術」-基礎原理から現場で役立つノウハウまで-』 (大阪市立大学文化交流センター)
主催
化学工学会関西支部CES21
協賛
製剤機械技術学会、日本化学会近畿支部、日本結晶学会、日本粉体工業技術協会
日本薬学会近畿支部、粉体工学会、分離技術会、近畿化学協会
スピード化が求められる医薬品の開発分野では、実際のスケールアップ時に引き起こされる純度や結晶構造、粒径分布に関する品質リスクを瞬時に解決する必要があります。そこで、本セミナーでは、晶析プロセスに必要な晶析操作の原理、例えば、準安定領域における核化・成長に関する速度論、純度を決定する支配因子等の基礎学問から、工業晶析装置の現象の解析例や問題解決事例、in-situ測定方法やその活用事例までの応用技術をわかりやすく紹介します。さらに、企業によるショートプレゼンは、研究者、技術者が日頃直面しているニーズに応えるきっかけになるものと考えます。多数のご参加をお待ち申し上げます。
日時
2017年 2月 3日(金)10:30~17:00
会場
大阪市立大学文化交流センター
(大阪市北区梅田1-2-2-600 大阪駅前第2ビル6F Tel.06-6344-5425)
<交通>JR「大阪駅」「北新地駅」,地下鉄・阪急・阪神「梅田駅」の各駅から徒歩約5分
プログラム
1) | 高度に結晶特性を制御するための晶析操作と装置 (10:30~11:20) |
大阪市立大学大学院工学研究科化学生物系専攻 講師 五十嵐 幸一 氏 | |
晶析は医薬品などの分離操作として広く用いられている単位操作の1つである。結晶のサイズや多形などが異なると製品の物性そのものに影響を及ぼすため、晶析操作においては得られる結晶の特性制御が重要である。本講演では晶析操作の重要性と結晶特性を制御するために試みてきた研究について紹介する。 | |
2) | 医薬品開発における晶析プロセスの重要性 ~モデルに基づく結晶多形と粒度の制御技術 実験からシミュレーションまで~ (11:20~12:10) |
塩野義製薬(株)CMC研究本部製薬研究センタープロセス化学部門 研究員 増田 勇紀 氏 |
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医薬品における晶析プロセスは、不純物の分離および結晶多形や粒径を制御する非常に重要なプロセスである。本発表では、現在シオノギにおいて、医薬品化合物の特性を理解した上でどのように結晶多形や粒径を制御しているのかを紹介する。 | |
3) | 粒子径分布の測定技術とアプリケーション ~最新の測定技術とさまざまな測定事例の紹介~ (13:10~14:00) |
(株)島津製作所 分析計測事業部グローバルアプリケーション開発センター 主任 洲本 高志 氏 |
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粒子径分布測定にはさまざまな種類の測定方法があるが、これらの測定方法にはそれぞれ異なる長所や短所がある。今回は新たに開発された手法も含めた各種測定方法およびアプリケーションを紹介する。 | |
4) | 企業展示および交流会(出展企業によるショートプレゼンテーションあり) (14:10~15:00) 【広告出展企業】 ① (株)エス・ティ・ジャパン ② (株)クオリティデザイン ③ カツラギ工業(株) ④ メトラー・トレド(株) ⑤ 月島機械(株) ⑥ ピーエスイー ジャパン ほか 広告出展参加企業調整中(募集中) |
5) | 晶析プロセスのスケールアップ (15:20~16:10) |
スケールアップコンサルタント 高橋 邦壽 氏 | |
医薬原薬、中間体の製造プロセスに代表されるファインケミカルプロセスでは、多くのグラスライニングの反応釜を使用して、反応、後処理、濃縮、晶析などの操作を行い製品が製造されている。また、自社内の設備を使用した製造に加え、社外のメーカに製造を委託することが増加しているために、多種多様な撹拌翼を使用することが多い。本講演では、スケールアップを成功させるための撹拌・混合のスケールアップの基本的な考え方を紹介し,過去に私が経験した晶析において撹拌・混合が影響した事例について紹介する。 | |
6) | 医薬品製造における球形晶析・連続晶析の開発と将来展望 (16:10~17:00) |
岐阜薬科大学 准教授 田原 耕平 氏 | |
高品質な医薬品を効率的に製造するために、医薬品製造の多機能化や連続プロセス化が注目されている。晶析と造粒を同一系内で同時に行う球形晶析法は、製剤化プロセスにおけるダウンストリームを融合できる可能性を持つ。また近年、晶析の連続化も試みられており、完全混合槽型連続晶析装置(MSMPR)の応用を中心に紹介する。最後に、新技術を活用した医薬品製造の将来展望について議論する。 |
定員
60名(定員になり次第締切)
参加費
主催・協賛団体会員12,000円,大学・官公庁7,000円,学生3,000円,会員外16,000円
(消費税、テキスト代含む)
申込方法
「第29回CES21講演会申込」と題記し,1)氏名,2)勤務先(所属,役職),3)会員資格,4)連絡先(所在地,電話番号,E-mail),5)送金方法(予定日)を明記の上,E-mailまたはFAXでお申し込み下さい。参加費は現金書留または銀行振込(りそな銀行御堂筋支店普通預金 No.0405228 「公益社団法人化学工学会関西支部」名義)をご利用下さい。
※振込手数料は各自ご負担願います。
※参加決定者には参加証を送付いたします(1月下旬頃)。
申込先
公益社団法人 化学工学会関西支部
〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センター6階
TEL: 06-6441-5531 FAX: 06-6443-6685 E-mail: apply(atmark)kansai-scej.org