支部長挨拶
日頃より、化学工学会関西支部の活動にご理解・ご支援賜り誠にありがとうございます。2023・2024年度、化学工学会 関西支部長を務めさせていただきます大阪公立大学の荻野でございます。化学工学会関西支部は1955年に創設され、近畿7府県と北陸3県を含む関西地区の企業、大学、試験研究機関、高等専門学校などの化学工学会会員で構成され、北陸化学工学懇話会と播磨産業懇話会と連携しながら、関西支部独自の事業、啓発活動を精力的に企画・運営しています。
関西支部では、最新の研究や技術の動向を紹介する「セミナー」の企画・運営、企業技術者などに生涯教育の場を提供する「基礎化学工学講座」や「実践化学工学講座」の企画・運営、支部大会の企画・運営、海外との国際交流などを通じ、化学工学に関する情報発信、化学工学研究者・技術者の支援、人材育成、および会員交流を実施しています。
また、専門性の高い技術開発や研究活動および研究者間の交流活動を推進する各種研究会の支援、若手ケミカルエンジニアの自律的な「CES21」の活動の支援、化学工学を学ぶ関西地区の学生に対する支援も継続的に実施しています。
2023・2024年度の関西支部の運営に関しては、化学工学会関西支部がこれまで実施してきた各種事業を引き継ぎ、発展させると共に以下の事項については、より積極的な運営を目指します。
1.アフターコロナに応じた事業運営
新型コロナウイルスのパンデミックの影響により、約3年間、関西支部の活動が大幅に制限されました。一方、コロナ禍では、オンライン会議などは急速に普及し、パラダイムシフトを生じています。オンラインやオフライン(対面)の利点を活かしたセミナーや講座をはじめとする事業運営を目指します。
2.若手人材支援事業の実施
若手人材支援委員会を新たに設置し、化学工学普及啓発事業および学生および若手の技
術者・研究者を対象とした新規事業を検討・実施します。
3.合同支部大会の遂行・本部大会のサポート
福井大会(2023年12月7~8日:福井)の開催および化学工学会第89年会(2024年3月18~20日:大阪公立大学中百舌鳥キャンパス)運営サポートなどを遂行します。
4.関西支部創設70周年記念行事の実施
化学工学会関西支部は、2024年に創設70周年を迎えます。創設70周年記念行事として、シンポジウム「化学工学会関西支部創設70周年を迎えるにあたって」、研究・技術シーズ集(web)の発行、および創設70周年記念「会員のつどい」を開催します。
5.公益社団法人 化学工学会の支部としての事業運営
公益社団法人の支部として、継続的な活動に必要な事業運営と財務管理を目指します。
今後とも、関西支部の活動にご理解いただくとともに、関西支部の種々の活動をご活用いただければ幸甚に存じます。
公益社団法人化学工学会 関西支部長 荻野 博康
(大阪公立大学 大学院 工学研究科 教授)