(11/12) セミナー「化学プラントの安全対策-事故事例に学ぶ対応策とその実例-」 (大阪科学技術センター)
主催
化学工学会関西支部
協賛
安全工学会、大阪工研協会、近畿化学協会、触媒学会、石油学会、日本化学会近畿支部、日本エネルギー学会関西支部、日本プロセス化学会、有機合成化学協会関西支部、日本粉体工業技術協会、粉体工学会
近年、化学プラントの事故が多くなっています。要因としては、技術者の高齢化や人件費の削減に伴う問題や技術伝承の問題、プラントのメンテナンスに関する問題など、多種にわたっています。また、トラブルを防ぐためのリスクマネジメントも重要な安全対策です。そこで、今回のセミナーでは、化学プラントの安全対策について焦点を絞り、かつ系統的に学べるセミナーを企画しました。多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
日時
2014年11月12日 (水) 10:00~18:00
会場
大阪科学技術センター7階700号室
[ 大阪市西区靭本町1-8-4 電話06-6443-5324 ]
<交通>大阪市営地下鉄「本町」駅25・28番出口より北へ徒歩約7分、うつぼ公園北詰め.
プログラム
1. | 講 演 |
1) | プラントのライフサイクルに亘るプロセス安全管理(10:00~10:50) |
(公社)化学工学会 安全部会事務局長 井内 謙輔 氏 | |
最近、石油化学工場での爆発火災事故が続いている。要因は、技術者の高齢化や技術伝承の問題,保全に関する問題等,多岐に亘っている。プロセス安全管理である「工場生産活動で、傷害や事故を起こしたり、環境に影響を与えたりしないよう、管理の仕組みを構築し実行する」視点で、設計から運転までの対応を考察したい。 | |
2) | 生産技術は安全、品質、コストにどう影響するか(11:00~11:50) |
(一社)近畿化学協会 化学技術アドバイザー/木村修事務所 木村 修 氏 | |
有用性のある新化学製品が見出されると、まず最初にプロセス化学部門に上がってくる。プロセス化学の目標はより良い工業的合成法を設定することであり、これがスケールアップの第一歩となる。実機生産に移行するまで、安全、品質、コストの問題を解決するためにどのような技術を取り込んでいくのかを考察する。 | |
3) | 事故事例から学ぶ安全管理(13:00~13:50) |
東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科 客員教授 中村 昌允 氏 | |
事故の直接原因は、緊急事態などの非定常状態での適切な運転ができなかったことであるが、背景には、現場の対応能力の低下がある。これまでは、現場の運転員が優秀であることを前提にしてきたが、これからの保安は,トップの主導のもとに、運転員の能力を設備・システムで補っていくことが必要である。 | |
4) | 化学系企業の製造現場における安全活動と技術伝承の取り組みについて(14:00~14:50) |
(株)カネカ 生産技術研究所長 古川 直樹 氏 | |
本発表では、化学系企業の製造現場における安全活動事例に焦点を当て、㈱カネカの安全活動の概要、生産部門の若年層を対象とした教育制度の事例を紹介する。加えて、高砂工業所・特殊樹脂製造部において、2009年度から開始した「質問表評価を利用した安全文化醸成に向けた取り組み」に関する活動事例を紹介する。この活動の狙いは、質問票評価を利用した安全マネジメント活動のPDCAサイクルを定着させることによって、組織の安全文化醸成と組織メンバーの意識改革を促し、相互啓発型組織への変革に繋げることである。 | |
5) | 化学プラント安全管理の取り組み(15:00~15:50) |
ダイキン工業(株) 化学事業部EHS部 ゼロ災推進担当部長 今西 博之 氏 | |
10数年前、化学プラントの安全が揺らぎ毎年のように事故が発生していた。それまでの労働安全中心の安全活動から化学プラントの本格的、網羅的な取り組みに変更した結果、成果を得られたので、その10年強の取り組み経過の概要を報告する。 | |
2. | 総合討論 (16:00~16:45) |
3. | ミキサー交流会 (17:00~18:00) 参加無料 於:同所地下1階B101号室 |
定員
70名(定員になり次第締切)
参加費
主催・協賛団体個人会員19,000円、主催・協賛団体法人会員23,000円、会員外37,000円、大学・公設研究機関7,000円、学生3,000円、会員外学生5,000円 (何れもテキスト代含)
※主催・協賛団体の支部以外に所属の場合でも主催・協賛団体所属としてお取扱いします。
※会員外の方へ:化学工学会正会員にご入会されると21,400円([参加費:19,000円]+[年会費(11月~翌年2月)2,400円])でのご参加になります。また、法人会員(地区特別会員:30,000円/年額~)へのご入会もご検討いただければ幸いです。詳しくは下記にお問い合わせ下さい。
申込方法
標記行事名を題記し、(1)氏名、(2)勤務先・所属、(3)連絡先(住所、郵便・電話番号、E-mail)、(4)会員資格、(5)送金方法(送金予定日)を明記のうえ、下記宛お申し込み下さい。参加費の送金は、銀行振込(りそな銀行御堂筋支店普通預金 No.0405228 口座名義「公益社団法人化学工学会関西支部」)をご利用ください。
※参加決定者には、11月上旬に参加証を送付致します。
申込先
公益社団法人 化学工学会関西支部
〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センター6階
TEL: 06-6441-5531 FAX: 06-6443-6685 E-mail: apply(atmark)kansai-scej.org